途中で終わっている記述答案に「光る記述」を見つけることのできる教師であれ(授業後の走り書き)

横浜/フランス山で撮影

テストにおける読解記述答案の採点というのは大抵の場合、「キーワードがあるかどうか」という見方で行われるが、これは間違っている。あくまでも、「観点を示す言葉があるかどうか」で採点する必要がある。
答案に書かれた言葉が、本文中あるいは模範解答中の表現と違っていても、意味に共通性のある抽象化された言葉があれば、それでよい。というより、むしろそのほうが質が高いことが多い。あらゆる読解は「言い換え」だからである。ところが、解釈力の低い教師が採点すると、そういう答案がバツになる。むしろハイレベルなのに。

また、私は、授業で記述答案を書かせ採点するとき、「答案が最後まで書いてあるかどうか」よりも、「対比の観点に気づきそれを表現できているかどうか」といった部分を重視する。思考のプロセスを見逃さずチェックする。途中までしか書けなかった子の答案に「光る記述」を探そうとする。

記述が途中までで終わっている子には2パターンある。1、全く分かっていない。2、乱れた文章の整理(=関係整理)の操作に時間がかかり、答案作成が追いつかない。2は、スピードさえ上げていけば急激に得点力が上がる子。今日も、そういう子がたくさんいた。高校生。

むろん時間内に終わることも大切なことだが、少なくとも授業=トレーニングの場では、時間がかかり途中で終わってもいいから、言いかえる・くらべる・たどるというプロセスを的確に行うことを重視させたい。

もちろんテストの場では、正確さとスピードをどちらも発揮できなければならない。そのためにはとにかく場数を踏む必要あある。そのためには長く継続して授業を受ける必要がある。1年や2年では足りない。最低で3年。できれば4年、5年と通う。そうすれば、確実に「本当の国語力」が血肉となる。

  • 上記は、2017/2/15授業後のtweetまとめです(ブログ記事から転載)。
  • この日の授業の実録は、有料メルマガにて具体的に書いています(6,500字:No.15/2017年3月号)。

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