国語って、子どもにどう教えたらいいの? 詳細


国語って、子どもにどう教えたらいいの? はじめに もくじ


はじめに

この本を手にしたあなたは、きっと次のような状況に当てはまるはずです。

  • 夫婦で分担し、国語と算数をわが子に教えようということになった。算数ならまだしも、国語はどう教えればよいか見当がつかない。困っている。
  • 既に家庭でわが子に国語を教えているが、だんだんと内容が難しくなってきて、戸惑う場面が増えてきた。
  • 自分が子どもだったころの記憶を呼び起こしながら教えるしかないのだけれども、そもそも自分は国語が苦手だったので、教えるということに引け目がある。
  • 昔から国語は得意なほうだったが、うちの子が納得するように教えるのは難しい。「自分ができる」ということと「他人に教えられる」ということは別ものだと実感している。
  • あまりにも理解が遅いわが子に対してイライラしてきて、こっちが先にやる気を失ってしまう。何か効果的な教え方があればよいのだが。
  • 国語の教え方に関する本はいろいろと読んだが、ちょっと難しくて実践できないことも多かった。かといって、精神論しか書いていないような本は、役に立たなかった。効果的に教えるための入口になるような本が読みたい。

いかがでしょうか。
きっと、当てはまるものがあるでしょう。
この本は主に、そんな漠然とした悩みを抱えたお母さんお父さんのために書きました。
もちろん、あなたが学校や塾の先生、つまり専門家だとしても、参考になる内容が多いはずです。国語を教えるというのは、専門家にとっても決して簡単なことではないのです。

ところで、この本は私の21冊目の本です。
これまでにも、国語の教え方の本は数多く書いてきました。
では、これまでの本と今回の本との違いはどこにあるのか?
それは、ひとことで言うならば「とっかかり」になるよう意識したということです。
この本は、ふくしま式の核である論理的思考力=3つの力(言いかえる力・くらべる力・たどる力)の理論やその活用方法をこと細かに述べた本、ではありません。そういう本は、既に世に出してきました。
この本は、ふくしま式の国語指導法にのっとりつつも、より幅広く、音読、漢字、日記、テスト直しなど、家庭で意外と重荷になっているであろうことがらを盛り込むように意図しました。
その重い荷物を、まずちょっと肩から下ろしてみましょう。
 気をラクにして、こんな言葉でお子さんに「声かけ」してみましょう。
 そうすれば、きっと荷が軽くなりますよ――。
そんな「とっかかり」になる本。
それが、この本です。

さて、ここで、この本の構成について述べておきます。
この本は、全部で4つのパートからできています。
パート1からパート3までは、次のような構造になっています。
① よくある悩み相談
② その悩みを解決するとっかかりになる「声かけ」
③ その「声かけ」が役に立つと言える根拠の解説と、補足説明
この①~③がセットで1項目になっており、1項目は、おおむね6ページになっています(内容により増減あり)。
一方、パート4ではより視点を広げ、「読書とは」「国語力とは」「教えるとは」などといった本質的なことがらについて、述べています。

パート1~3の内容を、もう少し詳しく見てみましょう。
パート1では、「音読のさせ方」「漢字練習のさせ方」などについて述べるとともに、「文字が雑」「語彙が少ない」「読点(、)がうまくつけられない」などといった悩みを解決するためのヒントも含めて、基礎的なことがらを列挙しました。
学校の先生でもこういうアイデアは教えてくれなかったなあ、と思えるような内容が、いくつも見つかることでしょう。
パート2は、主に「読み」に関する内容です。
とくに、読解問題を家庭でどう教えればよいのかについて述べました。
お子さんが持ち帰ってきたテストを目にした際にお母さんお父さんがまず感じるであろう疑問や悩みからスタートしているため、すぐ行動に結びつけ、役立てることができるでしょう。
パート3は、主に「書き」に関する内容です。
作文、日記、読書感想文、あるいは、模試・入試における意見文。
こういった文章は、自由度が高いというのが特徴です。
自由度が高い。どう書いてもよい。
そういう文章ほど、子どもにとっては書きづらいものです。
 自由な課題ほど、不自由になってしまう――このパラドックスを解決するための入口を、たくさん用意しました。

これら、パート1から3は、すべて「声かけ」のお手本を示しています。
お手本というのは、まず、そのままの形で試してみることが大切です。
書いてあるとおりに、言ってみる。
一度でだめでも、また翌日、そのまた翌日、あるいはまた次の週に、再度言ってみる。
そこまでやってもだめだったとき、初めて、ちょっと言い方を変えてみる――。
これが大事なことです。
内容をだいたいつかんだからといって、我流のセリフで声かけしてしまっては、この本の価値は半減してしまいます。
この点は、くれぐれもご注意ください。
そうした点さえ守っていただければ、この本は、あなたのお子さんにとって、そしてあなたご自身にとって頼れる1冊になること、間違いなしです。

なお、この本は必ずしも最初から順に読んでいく必要はありません。
気になる内容からランダムに読んでいただいても、いっこうにかまいません。
そして、ひととおり読み終えたあとも、いつも手元に置いておきましょう。
我流の声かけで失敗したと思ったときに、あらためてひもとけるようにしておくのです。

余談ながら、この本を書き始める前、私は、自分の塾(ふくしま国語塾)の生徒の保護者のみなさんに呼びかけを行いました。
ご家庭で国語を教える際の悩みを、どんな初歩的なことでもいいから、ぜひ教えてください――と。
その呼びかけに応えてくださった約20名の方々を対象に、質疑応答の形で聞き取りを行ったのです。この本には、その内容が反映されています。
また、年に1回ほど行っているセミナーの中で、日本全国から集まった親・教師のみなさんからいただいた疑問・質問・悩みの類も、同様に生かされています。
そんなわけですから、実にリアリティのある1冊になっているはずです。

さあ、あなたも、日々の悩みの解決につながるヒントを見つけて、お子さんに声をかけてみることにしましょう!

ふくしま国語塾 主宰 福嶋隆史


国語って、子どもにどう教えたらいいの?

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