
軽井沢にて撮影
入試読解ではおおむね、「なぜですか」「どういうことですか」「どう違うのですか」の順に出題率が高い。
しかし、思考技能トレーニングとしての重要度順にすると、「どう違うのですか」と「どういうことですか」を優先すべきであり、「なぜですか」はその後にくる。
「違い」の認識(対比関係整理)なくして、「理由」を説明(因果関係整理)することはできない。で、対比関係整理のためには「言いかえ」(同等関係整理)が不可欠。
結局、「なぜですか」という問いは、総合問題中の総合問題だということになる。
国語読解とはそもそもが呆れるほどの総合問題だが、その中の最も総合的な問いが、「なぜですか」である。
要するに、「なぜですか」という、総合的でハイレベルな問いばかり与えていたら、国語力は育たないということだ。
「言いかえる・くらべる」が先で、しかるのちに「たどる」なのだ。
これ、重要な話。