
川崎大師にて撮影
- 入試過去問。十数年分くらいに渡って幅広く解く必要があるかといえば、そうでもない。
解法の定着と弱点の克服には、5年分くらいを順繰りにリピートして解くほうが有益。 - 国語において一番無駄な勉強の仕方というのは、「一度解いて終わり」というやり方。読解問題というのは、解くたびに発見があるのだから。
10回解いたら10回分の発見があるし、20回なら20回分の発見がある。それが文章というもの。読解というもの。 - どうしても十数年分やりたいのなら、まず直近5年分を3回ずつやって弱点と解法とを見出してからにしてほしい。それを活用して、他の年度のものを解けば、価値がある。
解法を意識せずにいくら数を解いたって無駄。
で、実際は5年分を3回解く以上の時間はとれない。だからそれで十分。 - 量が質へと転換していくポイントというのはスポーツであれ勉強であれ存在するけれども、そのポイントは遠い。絶対的な量が必要。
それは年単位で積み重ねるものであって、2,3ヶ月間の過去問対策などという範囲で目指すものではない。 - 「15年分」とかいう過去問集を買うと、全部やらなきゃ損という気分になるのは分かるが、やったからといって何が得られるのかを冷静に考えるべき。
- 再度書くが、同じ問題を何度も解くべき。国語に限ったことではないが、特に国語ではそれが重要。やってみれば分かる。
たとえばある過去問の答案に対して塾の先生にアドバイスをもらった、そこで理解したつもりだった、でも再度解いてみたら、ほとんどできなかった、そういうことはザラに起こる。